支部会

玉川大学・玉川学園学友会 岩手支部会

日時 2018年11月18日(日)
場所 ホテルメトロポリタン盛岡 NEW WING
参加人数22名
報告者落合 真奈美 (文学部外国語学科1994年卒)

 11月18日(日)午後2時30分から岩手支部会を開催し、文学部英語教育学科の太田美帆准教授に講演をいただきました。 太田美帆准教授は、2011年3月に発生した東日本大震災直後の2011年4月に玉川大学に着任し、ゼミの学生さんたちとともに継続的に行っている復興支援活動についてのお話は、我々岩手県民にとっては、激しく胸が打たれるものでした。
2011年12月に初めて陸前高田市を訪問した当初の活動のメーンは、学生と被災者(モビリオ仮設住宅の方)が一対一で2時間話を聞き、それをテープに起こして一語一句を聞き取りするという「聞き書き」だったとか。仮設に居るすべての人が被災者であり、親兄弟、子供や孫などを津波で亡くした方々が多い中、近しい人たちには皆遠慮して本音や弱音、愚痴など胸の内を話せない被災者たちにとって、この「聞き書き」ボランティアの玉川っ子たちは、大きな救いになったようです。「赤の他人だから話せた。じっくり話を聞いてもらえてよかった。すっきりした。」などの感謝のほかにも、「都会の若者にこそ、伝えたいことがたくさんあるんだ」と熱く語ってくれる方々も多かったようです。
 ボランティアの形は時間とともに変化し、バラバラになったコミュニティの再結束や 住民とボランティアの親睦を目的とした夏祭りを計画・実施するなどし、大変喜んでいただいたといいます。
 そして太田ゼミ生たちと被災地・陸前高田市との関わり方は、また少し変わってきて、「復興」を押すのではなく、「被災地だから支援する」のではなく、陸前高田のいいところを玉川の学生たちに知ってほしいというスタンスに変わりつつあります。 例えば、ゼミ合宿における民泊でお世話になったご家庭のトマト、リンゴ、しいたけ、わかめ、精肉を使ったメニューを学食で提供したり、コスモス祭で高田の食品を販売するなど、高田の味力を伝える活動にシフトしていっているようでした。玉川の学生さんたちが陸前高田の復興に尽力してくださっていることは、知ってはおりましたが、これほどまでに継続的な活動をしていることを改めてお聞きし、出席者一同、深い感謝の念を抱きました。
 講演のあとは、岩手県遠野市のホップを100%使ったキリン一番搾りとれたてホップで乾杯し、先生や一年ぶりに再会した出席者が親睦をはかりました。

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