たまがわ No.158 2022.7.1
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大学9号館(旧女子短大)、8号館(旧工学部)ともに50年以上の歴史を刻む校舎となりました。耐震性や老朽化などから大学教育棟2014を皮切りに、校舎の建て替えが始まりました。近年では2020年にSTREAM Hall 2019、2021年にはConsilience Hall 2020が竣功し、大学9号館、8号館がその役目を終えて解体されました。日時:9月10日㊏ 10:00〜12:00内容:ローラーや刷毛による外壁の塗装作業募集人数:25名 (先着順)参加費:5,000円 (含む:昼食代と改修工事にかかる     費用として学校法人に寄付いたします)お申し込み・お問合せ:学友会事務局 mail:gakuyukai@tamagawa.ac.jp TEL:042-739-8960お申し込み締め切り:8月15日㊊※雨天の場合は中止▲9号館跡この解体工事の安全を願う安全祈願祭は、どちらも鶴間熊野神社の池田貞明宮司(文学教育1990)により執り行われました。▲9号館玄関前▲8号館玄関前18礼拝堂外壁化粧労作大学9号館 (旧女子短期大学) 6月10日㊍ 1966年に完成した校舎は、その年に開設された短期大学の校舎でした。2004年に短期大学が廃止されてからは大学9号館として、リベラルアーツ学科や教育学部理科ゼミが主に使用し、その後は継続学習センターの拠点となっていました。 安全を祈願する解体神事に学友会からは佐藤敏明会長と短大卒業の奈木かほる副会長(短大教養1978)が参列しました。小原芳明学長から「助手として玉川学園での日々が始まったのがこの校舎でした。国際教育室長や理事となってからもこの校舎で過ごすなど、私にとって思い出の多い建物でもあります。」また、佐藤敏明会長は「女子短期大学は1967年に一期生が卒業し、それから約40年の間に14,000名以上の卒業生を輩出しました。この数は、約11万人いる玉川学園の卒業生の約1割にあたります。この校舎はそうした卒業生の思いの詰まった建物です。寂しさもありますが、新しい玉川の姿が見られることを楽しみにしています。」と挨拶。 現在跡地は、3階エントランス部分を残した見晴台となり、東側斜面には職員の手で芝が張られました。礼拝堂改修について 今号の表紙にもなっている礼拝堂。玉川学園創立翌年の1930年6月、玉川学園で一番高い聖山の丘に礼拝堂の建設が開始されました。この礼拝堂は、「本間俊平全集」(玉川大学出版部発行)の印税を基金に建立されたので、「本間記念礼拝堂」とも呼ばれていました。礼拝堂献堂式に招かれた本間俊平氏は「礼拝堂がある限り神様は玉川学園を守り育ててくださる。自然を愛し、人を愛し、汗を流すことに喜びを感じる人になってほしい。」と生徒たちに語りかけたそうです。 今も卒業生にとっては特別な場であり、在校生を見守るように存在する礼拝堂は、今までに内装など改修工事が終了し、7月から始まった外壁塗装工事に卒業生が労作で参加できます。大学8号館 (旧工学部校舎) 1月14日㊎ 解体の安全祈願神事に学友会からは工学部卒業の佐藤敏明会長(工学経営1967)、百瀬精一郎副会長(工学機械1970)、佐藤茂副会長(工学経営1975)が参列しました。 神事の後、小原学長から「大学8号館というより工学部校舎という名称に馴染みがあります。改修工事の際に窓枠のサイズが全て違うことがわかり、オーダーメイドで作ったことや男子学生がスケボーで廊下を走ったのも、数ある校舎でここだけではないかと思います。」の挨拶に続いて、佐藤会長からは、「工学部の卒業生は各界で活躍しています。南側に位置するのは大グラウンドなどで男子学生が多く殺伐としていましたが、松陰橋を渡ると短大校舎があり、塾食堂(元りんどう食堂)に行くのが唯一楽しかった思い出です。昨年12月には同級生が集まり、大学8号館を見学した後、STREAM Hall 2019を見学した際には、相原工学部長(当時)から詳しく説明いただきました。発展は心強くありがたい変革です。」と挨拶。 近くに校舎があることから、騒音や粉じんに注意しながらの作業となるため、解体工事には2年ほどかかり、跡地にはアリーナと屋内プール等を併せ持つ体育施設が建てられる予定です。新たな夢の学校

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