支部会

玉川大学・玉川学園学友会 平成30年度 青森支部総会

日時 2018年6月23日(土)
場所 八戸グランドホテル
参加人数35名
報告者北山 聡 (文学部教育学科1975年卒)

 梅雨の合間,真夏を思わせる30℃超えの気温となった6月23日(土),12年ぶりに八戸市で青森支部総会が華々しく開催されました。流石160名を超える会員を有する三八地区です。地区からの参加者は初参加の5名を含め17名,全体では35名の出席者を集め大集会となりました。創設以来10名前後参加の県総会を繰り返してきた本県支部ですが,12年前の八戸総会からは大幅に増え,開催地の輪番制を設けたこともあり,活発な活動が繰り返されてきました。新出発の思い出の地に帰ってきた気分で総会に臨みました。
 今回の学園派遣講師は,元教育学部教授の米山 弘先生です。当番地区の理事,小坂 尚先生の熱いリクエストもあって米山先生の来県が決定しました。

 さて,定例総会では平成29年度の事業,会計報告,並びに次年度の諸計画が全て承認されました。年間予算が30万円に満たない費用の中で,30名前後の参加者が集う総会の実施,年2回の支部だよりの発行,その他,学園を訪ねるツアーや玉川祭の計画実施等,予算の少ない中で工夫し盛り上げてきたこの12年間です。これからも同じような状況の中でさらに創意工夫を凝らし,組織力を高め,運営を強力に進めていきたいと考えております。今回承認された内容の1つ,次回の総会開催場所ですが,既に取り決められていた西北五地区を次々年度に変更し,平成31年(新元号元年)7月14日(日)玉川祭開催地の札幌市で青森支部総会を行うことになりました。
 総会審議後は,当支部が毎回大切にしてきた講師講話の時間です。今回の演題は「小原國芳と玉川学園」。米山先生の経歴紹介から始まり,半世紀以上に渡り玉川学園と関わってこられた米山先生の全人教育の解説,そして現在の文科省の学校教育と全人教育を重ねた解釈の話が興味を引きました。また先生の二人のお子さんがドイツの小学校に転入した時のエピソード「君は何ができるんだい?」と問われた時に,お子さんがとった行動[お姉ちゃんは玉川の校歌を歌い(日本語で堂々と歌ったことへの評価),弟は自分の名前を漢字・ひらがな・カタカナで板書した(3種類の原語?で自分の名前を書いたことへの評価)]その行動に対してドイツの先生と子どもたちは高く評価した。ドイツ教育のその子の中に隠れている力を引き出す考え方の素晴らしさ,のお話が心に残りました。

 講演後は隣の会場に移動し,お待ちかねの懇親会の時間です。今年も出席が叶った地元出身の参議院議員 田名部 匡代氏(女子短期大学教養科1990年卒)よりご祝辞を賜り,三戸町の大先輩 木崎 了先生の元気なご発声で乾杯,楽しい語らいの時間に入りました。会場の一角に設けられたスクリーンには,6年前の盛岡玉川祭の様子が映し出され,懐かしい場面が次々に…。高森,千葉両先生の素晴らしい合唱指導の様子に誘発されたのか,その後の時間は,愛吟集,賛美歌が次々に歌われました。米山先生のお話では,今の学園では歌う場面があまりなく,現学生もほとんど歌えないとのこと。青森支部で次々と歌う卒業生の姿に,驚きの感想を持たれたようでした。私が在学していた頃の玉川は,歌に始まり歌に終わる生活が,幼,小,中,高,大,塾,通大であたりまえのように営まれていました。そんな当時の教育を受けた玉川っ子の集まりだからこそ,あたりまえに歌えるのだと思います。正に玉川教育で受けた財産です。楽しかった時間は,あっという間に終わり,今年も締めは恒例の第九の大合唱でした。

 その後,八戸の繁華街に移動し,二次会にも15人が参加,語らいは夜が更けるまで続きました。  そして翌日,三八地区のオプション企画として,舘鼻埠頭の朝市散策,階上町の巨木めぐりツアーが実施されました。巨木めぐりでは,何故階上町のこの地区にアカマツ,モミ,銀杏,メタセコイヤ,ヤマボウシ,トチノキ,サイカチ等の巨木が点在しているのか?新たな疑問を抱きつつツアーは終了したのでした。
 今年も米山先生の来県で総会は大いに盛り上がりました。裏方となって御協力をいただいた三八地区の会員の皆様に感謝お礼を申し上げます。

一覧へ戻る