学友会より

文学部寄附講座 開催報告

日 程:2026年6月11日(木) 教育棟2014 521教室

受講者:文学部国語教育学科・英語教育学科1年生 179名

講 師:日本相撲協会 呼出し(高砂部屋)邦夫(前川 邦朗)さん

題 目:相撲観戦入門

「相撲 SUMO」人気は今や日本だけでなく世界中に広がり、今年も6/13.14に3回目となる大相撲パリ公演がおこなわれます。その人気の理由には、1500年の歴史と伝統、そこから生まれる緊張感や美しさなどがありますが、その中で一日の流れを作るのが「呼出し」の仕事になります。今でも年6回ある本場所では、朝の寄せ太鼓(千秋楽はなし)から始まり、取組みの呼出しや水付け、弓取り式後の跳ね太鼓まですべて呼出しの仕事になります。

まず、「若い人たちや相撲を知らない人たちにも相撲の世界がどんなところかを知ってほしい」ということから、相撲の歴史や本場所・巡業の年間スケジュール、大相撲の魅力や厳しさ、その中には番付によるしきたり、服装(着物や履物)や髷の結い方、給料などの違いがあることなどのお話をしてくださいました。

その後は、行司、床山、呼出しの3つの仕事内容を具体的に教えていただき、邦夫さんのされている「呼出し」の仕事、『取組みの始めに両力士の四股名を呼ぶ呼び上げ』『拍子木を打つ』『土俵築(土俵づくり)』『土俵整備』『懸賞幕の掲揚や回収、懸賞金を行司に渡す』『力士の座布団交換や水付け』『太鼓(寄せ太鼓、一番太鼓、跳ね太鼓)』などについて詳しく説明してくださいました。呼び上げは実際に披露してくださり、会場の奥まで通る張りのある声に学生たちも大きな拍手を送り、また、着物で正座をして邦夫さんが太鼓を打つ映像が流れると、音とリズムの複雑さ、無駄のない動きに会場内の全員が釘付けになりました。呼出しという仕事が、想像以上に多岐にわたり、身に着けるまでに相当の覚悟と努力が必要であることを知りました。

最後の質疑応答では学生から「どうしてこの世界へ入ったのですか?」の質問に「相撲が好きで進路で迷っていた時に人と違うことをしてみたいと思ったから」とのことでした。そのほかの質問にもひとつひとつ丁寧にお答えいただき、大学1年生の学生にとって、自分の知らない世界の話を聞く楽しさを感じ、仕事をする上では自分の役割を全うすることの大切さを学ぶ良い機会となりました。

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