学友会より
文学部国語教育学科寄附講座 開催報告
日程 : 2024年6月18日(火)教育棟2014 521教室
講師 : 木村 銀治郎氏
題目 : 歌舞伎について
国語教育学科の相撲観戦に備え、行司の木村銀治郎氏に講演いただきました。
墨田区出身の銀治郎氏は東京で開催される場所中には毎朝、登校する前に一番で並び当日券を購入し学校へ。帰宅後観戦するという相撲好きであり、将来はピアニストになりたいと思う少年だったそうです。
毎朝並ぶ少年を見かねた峰崎親方が心配して、「学校に行っているのかと」声をかけられたのが縁となり、行司になろうと中学3年の1学期に、峰崎親方に「中学を卒業したら行司になりたい」と直接伝えたところ、『卒業したらウチへ来い』との返事をもらい、1990年5月場所に入門して行事になるための修行を積まれました。
行司は正しく軍配を上げること、取り組む力士の呼吸を合わせることが求められ、番付表は全て相撲文字で手書きするほか、全ての力士の成績をつけて取組編成の補佐や星取表を作成してマスコミに配信。所属する部屋では講演会との連絡やお礼状の代筆、パーティーなどの仕切りなどが場所中のお仕事とのこと。 本場所の2週間前に現地入りし、本場所終了後は1週間で片付けをして、その後は巡業などで1年の半分以上を地方で過ごすなど、テレビに映る以外の場所での様子を知ることができました。
学生からの質問にも丁寧に答えてくださった銀治郎さんですが、相撲の様式美や関取の取り組み中に変わる肌の色を実際に観てほしいと。また、今注目している関取はとの質問に翠富士と熱海冨士、宇良とのことでした。
鉄道好きでもある銀治郎さんは『大相撲と鉄道 - きっぷも座席も行司が仕切る!?』交通新聞社〈交通新聞社新書150〉を出版されています。
学校法人 玉川学園ホームページにも記事が掲載されています
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