学友会より
芸術学部寄附講座 開催報告
日程 : 2024年7月17日 教育棟2014 521教室
講師 : 杵屋 佐喜さん (武藤文彦・文学部芸術学科演劇専攻2004年卒)
題目 : 日本の音楽について
杵屋佐喜さんは、江戸時代から続く杵屋佐吉家を八代目として受け継ぎ、長唄の唄方として国立劇場、歌舞伎座など全国各地の演奏会や歌舞伎公演、日本舞踊会の他、NHKの『にっぽんの芸能』等舞台やテレビ、ラジオなどで活躍しています。
三味線を携えて着物姿で登壇した杵屋佐喜さん。長唄を披露した後、プロジェクターを利用しながら「日本の音楽について」講演されました。
長唄の歴史や基本構成、歌舞伎との関わりからお囃子に使われる小堤や太鼓、篠笛などの材質、起源、演奏方法にまで及ぶ充実した講義でした。そして杵屋佐喜さんが最も大切にされ学ぶ上で皆さんに伝えたいのは、「守・破・離」は「ホップ・ステップ・ジャンプ」。
『「守」は師の教えを守り、基本を徹底的に身につける。「破」は教えられたやり方だけではなく、自分の創意工夫で試行錯誤する。「離」は自分にしかできないスタイルを確立する。と説きながら、「守破離」は物ごとを進める上で大切なことです。身の回りには必ず「守破離」があるはずです。』とみなさんに伝えたいと講演を締めくくられました。