学友会行事

学友会寄附講座――リベラルアーツ学科1年生

日時 2021年1月14日(木) 11:00~
場所 咸宜園
講演者古今亭駒治さん

リベラルアーツ学科1年生対象の寄附講座は、古今亭駒治こと村本草介さん(芸文2003)のキャリアと落語の世界、そして落語を交えての講座でした。
駒治さんが落語の世界に入ったのは、新宿にある末廣亭の建物を見に行った際に、落語を聴いて魅了されてしまったのがきっかけとなったそうです。落語家になるため、志ん駒師匠を出待ちをしてお手紙を渡してから毎日通い、一か月後、師匠からご両親を連れてきなさいとお許しがでて卒業と同時に入門されました。
前座時代は師匠のお宅の掃除など身の回りのお世話をするのが主なお仕事。寄席の楽屋では着替えやお茶出しなど、他の師匠の前座の人たちと一緒に出演されている師匠たちのお世話をするのだそうです。
落語には古典落語と新作落語があり、現在、駒治さんは新作落語で高座に上がられています。100本以上の現代を舞台にした落語を自作され、今はそのうちの30本ほどを語られているそうです。

網野先生のインタビューで落語家になったきっかけや修行についてのお話を伺ったあと、ふるさとに戻った時に、子供の頃通っていた駄菓子屋をみつけて、駄菓子屋のおばあさんと話し始めるところから展開する「すももの思い出」や、大のヤクルトスワローズファンの駒治さんならではの、神宮球場のスタンドで繰り広げられるビールの売り子の「ビール売りの女」の2席を披露してくださいました。奇想天外な発想や客席を巻き込んでの肩の凝らない落語の世界に引き込まれました。

感染予防のためZoomによるリモート授業で行われた寄附講座でしたが、同じヤクルトファンと思われる学生さんからのつっこみのある質問や-、羽織はなぜ脱ぐのか、師匠のご自宅で修行をするのはなぜなのか、など多くの質問が寄せられ、画面を通してのやりとりでもわかるようにお答えくださいました。

駒治さんはご自身のブログを立ち上げていらっしゃいます。
https://komaji.net/

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