学友会行事

学友会寄附講座――文学部英語教育学科1年生、2年生

日時 2021年1月18日(月)
講演者櫻庭理奈さん

オンラインで行われた文学部英語教育学科1年生、2年生対象の学友会寄附講座は、「志事人として自分らしい生き方を考える」と題して桜庭理奈さんの講演でした。
桜庭(深見)理奈さんは2003年に文学部外国語学科を卒業。英国エセックス大学大学院博士課程前期終了後、法人研修コンサルティング企業を経て、2006年にGEフリートサービス(現・三井住友ファイナンス&リース)、ロゼッタストーン・ジャパン、アリアンツ火災海上保険等に勤務。2016年にアジアパシフィック地域統括のHRビジネスパートナーとしてGEヘルスケア・ジャパンへ入社。2017年より同社人事本部長、2019年から同社執行役員を務められ、現在、組織開発、人事コンサルティング事業、経営戦略・事業戦略 ・企業理念の浸透施策の策定、立案、実施等をサポートする35CoCreation(サンゴ コ・クリエーション)合同会社の代表を務めていらっしゃいます。

寄附講座のテーマにある「仕事」を「志事」の文字に置き換えているのは、志をもって事を行う人という意味が込められています。
現代はVUCA(ヴィーカ)・Volatility(変動制)・Uncertainty(不確実性)・Complexity (複雑性)・Ambiguity(曖昧性)と予測不能の世界になってきており、以前は仕事にも作法があったが、1年先に何が起こるのかわからない今、世の中の動静を感じ取って決断するには、自分の軸がどこにあるのかを言語化できる必要がある。常に内省してほしいと話されたあと、3つの山と3つの谷を曲線グラフで表すライフ・ライン・チャート(誕生から現在まで)を描く時間がとられました。このチャートを描くことで具現化して自身の強み、改善点を自覚することができるそうです。
DoingよりBeingが大切なのは、やることにフォーカスすると限定的になってしまう。どうなりたいか、どうありたいかを考え、何をすればよいのか、何ができるかを常に自己に問いかけ、本質に立ち戻る機会を作って未来の生き方宣言をしてほしいと締めくくられました。

受講した学生さんからはモチベーションに変動差がある。モチベーションを高くも持ち続けるためにはどうしたらよいのか、また無になれる時間は何をしている時なのか、などの質問が寄せられました。

桜庭さんの経歴だけを見ると順風満帆に歩まれてきたように思いましたが、小学生の頃は成績がかんばしくなく、高校生まで毎晩、お父様が勉強を見てくださっていたそうです。大学時代もご自身のちょっとした不注意でカナダ留学が叶わなかったりした失敗から、繰り返さないよう努力し続けたことが、今の桜庭さんに繋がっているように思いました。

35CoCreation

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