会員より

卜部 章さん(農学部農芸化学科1972年卒)より

兵庫支部長の卜部章さんより、ご自身の体験談・備えについてメールをいただきました。

神戸の地震(前兆)体験
神戸の地震は1995年1月17日の満月の朝に起こりました。その日の満月の時間は朝の5時26分で地震は20分後の5時46分に来ました。
昔から満月を含むその前後の日は大地震が多く発生しているようです。
地震前日の16日に北海道へ出張をし、17時の飛行機で関空を飛び立ちました。
車で阪神高速道路の神戸付近を通った時に神戸の街並みや六甲山が異様な程くっきりと浮かび上がって見え「何、今日の神戸は」と、その時思いました。その日は暖かかったのですが、暖かいと普段六甲山は、もやがかかり見えません。
神戸から関空まで船の中では、ずっとある方角が気になり関空に着くまで、そちらを見ておりました。その方角は震源地でした。
飛行機が離陸して雲をつき抜けると、それは今まで見たことのない光景がありました。
「何、この夕焼け!」血の色、朱肉の色。ぞっとしました。まるで地獄の中を飛んでいる様でした。
そして札幌へ着陸する時の月は火の玉の様で真っ赤な不気味な満月でした。
今日は変な事がたくさんあったなと思い床に就きました。
朝、テレビをつけると六甲山が山火事でした。淡路も火事です。なんで今日はあちこちで山火事がと思ったら「今大変な事が」とテレビから聞こえました。ホテルの部屋から家に電話をしても、つながりません。公衆電話が優先することを思い出しロビーからかけたら家内が出ました。
「よかった助かったんだ」と安堵しました。
帰りは札幌より岡山へ飛び電車で帰宅しました。 あの時の出来事は今でも忘れることが出来ません。

※前兆現象は感じる人と感じない人がいますが前兆現象は必ずあります。
何かを感じたら、「もしかしたら」と思って下さい。

過去には次々連動して地震が起こった時もある
※1854年 安政東海地震(M8.4)  半割れ
       ↓32時間後
      安政南海地震(M8.4)

※1944年 昭和東南海地震(M7.9) 半割れ
       ↓2年後
 1946年 昭和南海地震(M8.0)

国が公表した被害想定にあるように、1回で南海トラフの震源域すべてが動く「全割れ」のケースはもちろんですが、歴史的にも最新の研究でも頻度が高いとされる「半割れ」が連続して発生したケースもあります。

関東大震災(1923年) 死者 10万5000人
南海地震       想定 29万8000人

やれることはただ一つ、備えることしかない。皆さんも是非備えを!

備えについては こちら をご覧ください。

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