会員より

牧 佑弥さん(教育学部教育学科2018年卒)より Vol.3

~あなたはどんな豊かさを求めますか?~
  先日で世界一周の旅に出て約7ヶ月が経ち、現在は、アフリカ大陸のボツワナ第2の都市フランシスタウンという街に滞在しています。今後はエジプトを目指してアフリカ大陸の東側を北上して行く予定です!
 今回は、この100日の中で特に印象に残ったイスラム教国の「モロッコ」を訪れた時のことをご紹介したいと思います。
 モロッコは、北に位置するスペインと約50キロほどしか離れていないにもかかわらず、国民のほとんどがイスラム教徒。そのため、文化や宗教をはじめ、ヨーロッパの国々とは大きな違いがありました。ヨーロッパでの教会の代わりとして、町中にはイスラム教の寺院であるモスクがあり、基本的に禁酒生活、休日は集団礼拝が行われる金曜日と定められていました。
「イスラム」と聞くと、2001年の「9.11同時多発テロ」の影響もあり、日本の方々の中には「テロリスト・過激集団」などの印象を持っている方もいるかも知れません。しかしながら、僕が出会ったムスリム(イスラム教徒)の人々は、僕らの勝手なイメージとは真逆でした。彼らは温厚でとてもフレンドリーで、お酒はほとんど飲まず、どこに行ってもまずはミントティーで歓迎してくれました。この出会いを通じて、今までの思い込みと現実のギャップに衝撃を受けたとともに、知らぬ間に誤った認識を持ってしまう恐ろしさと勿体無さを感じました。
 また、彼らとの出会いは、自分の目で見たり聞いたりして自分の体で世界を経験する事が、いかに大切であるかを学ばせてくれ旅のモチベーションにもなりました。
 また、サハラ砂漠ではベルベル人というとても魅力的な民族の方々にも出会うことができました。彼らは特にお金に執着することなく、自分たちが住む砂漠でラクダたちと共に生活し、ホスピタリティに溢れ、時にはゲストを喜ばせるために砂漠を走り回って観光の仕事に精を出していました。
 彼らは日本人と比較して、物質的には乏しいかもしれませんが、大変豊かな心を持っており、見習う点も多くあると感じました。彼らの生き様や心の持ち様を学びながら私自身も成長し、今後も実りある旅をしていきたいと思っております。

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